瓦屋根の相談集瓦屋根の相談
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Q
主人から「屋根をリフォームする時は瓦にしよう」と言われました。実際、瓦の屋根にした場合の耐用年数はどのくらいですか?
A瓦の種類によって異なりますが、粘土瓦(通常の瓦)の場合、50年以上持ちます。一部では瓦は半永久的とさえ言われており、奈良県の元興寺の屋根瓦は1400年以上前に作られたもので、今も使用されています。これは特殊なケースですが、瓦が高い耐久性を持つことを示す一例です。
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Q
台風で、庭木の大枝が折れて屋根を直撃し、瓦が5~6枚破損しました。自分で修理するつもりですが、注意が必要なポイントを教えてください。
A自身で屋根修理を行うお気持ちは理解できますが、屋根の工事は瓦が4~5枚程度でも、素人が行うには非常に簡単なものではありません。厳密に言えば、国家資格(かわらぶき技能士・厚生労働省、瓦屋根工事技師・国土交通省)が必要な高度な技術が必要な仕事です。まず、屋根に上る際の危険や滑落による大けがの危険性があります。また、適切なハシゴの設置や瓦屋根での安全な移動方法を知らないまま作業を行うと、予想以上に瓦の数が増え、状況がコントロールできなくなる可能性があります。
プロにはプロならではの高度なスキルが求められ、素人が手に負えない専門的な世界があります。安全で効果的かつ美しく修理するためには、専門の工事業者に依頼することが最も確実で経済的な選択となります。
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Q
2階から家の瓦を眺めていると、ズレている瓦を見つけました。すぐに修理したほうが良いでしょうか。
A屋根の施工不良や経年劣化、地震、台風などが原因で、瓦がズレることがあります。ズレた瓦は雨漏りを引き起こす可能性があり、場合によっては落下の危険もあります。早急に屋根工事業者に連絡してください。修理は部分的な瓦の交換で済むこともあります。瓦のズレやヒビは、屋根の警告サインです。定期的な屋根点検で予防できることもありますので、一度、屋根工事の専門家である茨城県桜川市の仁瓦堂に相談してみてください。
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Q
瓦が割れた時のために予備を頼んで保管しておくことはできますか?
Aはい、できます。ご自宅に保管場所がある場合は、野ざらしにしないで保管してください。ただし、よほど特殊な瓦でないかぎり、予備の瓦を用意する必要はあまりないかもしれません。
瓦は、耐久性に優れた屋根材です。一般的に、30年以上持つと言われており、1~2枚程度の割れであれば、専門の工事店で修理してもらえば問題ありません。
また、ご自身で修理をしようとすると、屋根に上がったり、瓦を外したりする際に危険を伴う可能性があります。また、修理が不十分な場合、雨漏りなどの原因になることもあります。そのため、瓦が割れた場合は、無理にご自身で修理しようとせず、瓦専門の仁瓦堂の工事店にご依頼ください。予備の瓦をご注文する場合も弊社にご依頼ください。
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Q
瓦の修理、工事を検討していたら「葺き替え」と「葺き直し」という内容を知りました。どう意味でどう違うのか教えてください。
A葺き替えは屋根材をまるごと新しくする工事、葺き直しは屋根材の一部を補修する工事です。
葺き替えは、屋根材の耐久年数(一般的に15~20年)が過ぎたり、雨漏りや劣化などの不具合が生じたりした場合に行う工事です。屋根材をすべて撤去して新しいものに交換するため、費用は高くなりますが、屋根の耐久性を回復でき、外観も一新できます。
葺き直しは、屋根材のズレや浮きなどの不具合が生じた場合に行う工事です。屋根材の一部を補修するため、費用は葺き替えに比べて安価になりますが、屋根の耐久性や外観は大きくは変わりません。葺き替えと葺き直しのどちらを行うかは、屋根の状態や予算などによって判断します。
また、葺き直しを行う場合、新しい屋根材と古い屋根材の寸法が合わないことがあるため、施工の際には注意が必要です。
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Q
新築の家には、どんな屋根材を選んだらいいのでしょうか。その理由も合わせて教えてください。
A新築の家には、以下の3つの観点から屋根材を選ぶとよいでしょう。
- 快適性、雨音や熱の遮断など、住まいの快適性を考慮する。
- 安全性、地震や台風などの自然災害から住まいを守る。
- 経済性、初期費用やメンテナンス費用など、コストを考慮する。
具体的には、以下の理由から瓦屋根がおすすめと言えます。雨音や熱の遮断については、瓦屋根は、雨音や熱の遮断効果に優れています。雨音を軽減することで、室内の静けさを保ち、熱を遮断することで、冷暖房費の節約につながります。
耐久性については、瓦屋根は、耐久性に優れています。一般的に、30年以上持つと言われており、メンテナンス頻度が少ないため、経済的です。また、地震や台風にも強いため、安全性も高く、安心して住むことができます。美しさについても瓦屋根は、伝統的な日本の美しさを感じさせます。また、さまざまな色や形の瓦が販売されているため、好みに合わせて選ぶことができます。
もちろん、屋根材には瓦以外にもさまざまな種類があります。ご自身の予算やライフスタイル、好みに合わせて、最適な屋根材を選びましょう。
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Q
地震保険に加入したいと思っています。どのような保険が適切でしょうか。アドバイスをいただけますか?
A長らく地震の被害が大きいため、保険対象から外されてきましたが、政府の取り組みや損害保険会社の参入により、地震保険が増えています。ただし、巨大地震の全ての被害をカバーすることはできません。保証内容には制約がありますので、加入前にそれを把握することが重要です。
100年近く地震の被害が無く、安心だといわれる地震でも、阪神・淡路大震災や東日本大震災にみられるように、いつ直下型地震が起きるかは全くわかっていませんので、いざという時のためには加入しておいたほうがよろしいでしょう。
地震保険は損害保険会社ごとに異なる特徴があります。基本的なポイントは次のとおりです。
- 地震、噴火、津波などによる火災、損壊、埋没、流失を保証する保険(通常の火災保険は地震による火災を補償しない)
- 「居住用」の建物と家財が保険の対象
- 損害の程度に応じて保険金が支払われる(全損・100%、半損・50%、一部損・5%)
- 建物の上限は5000万円、家財は1000万円
支払う保険料は地域、建物の耐震度、建築年数によって異なります。複数の損害保険会社から見積もりを取り、比較検討することが必要です。近年では農協の共済制度に参加している方もいます。地震やその他の災害に備えるため、検討してみてください。